組紐
|日本の伝統工芸品の1つ、組紐
古き良き日本の伝統工芸品の1つとして知られているのが、組紐です。
細い絹糸や綿糸を編んで織り上げていき、1つの作品を作り上げていく伝統工芸品で、その独特の色使い、引き込まれるような深い美しさが、人気を集めています。
3本以上の糸の束を組み合わせることで作られており、編み方によって、三種類の形を作ることが出来るでしょう。
例えば、断面が丸い丸打紐と呼ばれる種類や、断面が正方形の角打紐、リボン状に平たい平打紐など、主に三種類の形に分けられています。
糸を交差させながら順々に編んでいくため、作品に色の深みが出ると同時に、非常に伸縮性に富んでいることが特徴です。
その為、様々な作品を作る事が出来、お土産品としても非常に人気が高い商品として知られています。
ブレスレットやストラップなど、作れる物はたくさん
組紐では非常に様々な種類の作品を作る事が出来ますが、例えば、その伸縮性を生かして、着物の帯び締めや、袋の紐などに使われる事が少なくありません。
また良く伸びて丈夫なことから、茶道具や武具の飾り紐など、きちんとした道具、耐久性が求められる道具に使われている事も多いでしょう。
近年では、そのデザイン性の高さから、ブレスレットやストラップ、髪を結ぶ紐など、ファッションの一部として利用される事も少なくありません。
ミサンガの感覚でつける事が出来ますので、お揃いで持っているという方も多いでしょう。
組紐は、伝統工芸品でありながら、現代の生活に見事に溶け込み、単純な色合いでは無く、非常に独特でお洒落な世界観を作り上げることが出来る商品と言えます。
古臭いという感覚は一切無く、非常にお洒落なアイテムとして、今もなお、多くの場面で重宝されていると言えるでしょう。
組紐は簡単に始める事が出来ます
伝統工芸品と、大きな道具、ちゃんとした道具が必要なイメージがありますが、簡単な作品であれば、高いお金をかけずとも、手軽に始める事が可能です。
最低限必要となるのは、組紐ディスクと呼ばれる円盤状のプレートと、家庭にある糸です。
組紐ディスクは、専用の市販品を購入しても良いですが、厚紙や段ボールなどで代用をすることも可能でしょう。
また、糸は裁縫用の糸や刺繍糸など何でも大丈夫ですが、絹糸やレーヨン糸ですと、より一層光沢のある、高級感のある仕上がりになるでしょう。
他にも、作りたい作品に合わせて紐の種類を変えることで、作品の雰囲気を変えることが出来るようになります。
作り方は、動画で紹介されている事も多いですが、一番良いのは、カルチャーセンターや、講習会などに参加をして、やり方を習うという物です。
作りたい物がある場合は、先生に直接相談をしてみると良いでしょう。