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長寿の秘訣は食事にある

小食が長寿の秘訣というのは真実ではない

長生きするためには、食事の量を減らして質素にした方が良いという考えが一般的になっていた時もありました。
しかし、今では小食は長寿の秘訣とは言えないという考え方が論理的に正しいとされています。

確かに、摂取カロリーが多い人よりも少なめの人の方が寿命が長いという調査があります。
これはカロリーの取り過ぎを避けることで、肥満などのリスクを下げることができるということであり、カロリーが少なければ少ないほど長生きできるという意味では決してないのです。
むしろ、百歳を超える長寿者はしっかりと食事を摂っていて、カロリー摂取量も多めです。

筋肉と骨を維持するためにしっかりと食事をする

60歳を過ぎるころになると、だんだんと筋肉と骨の密度や量が減ってきてしまいます。
長寿のためには体脂肪率を減らすことは大事ですが、筋肉や骨が弱くなるようであってはいけません。
そのため、高齢者はむしろ意識して、筋肉や骨を作るための食事の内容と量を考える必要があるのです。

昔は肉食を控えることが健康に良いとされていましたが、実のところそれは誤りと言えます。
もちろん、脂肪分が多い部分の肉や揚げ物などの油ぎっとりの肉食は少なめにした方が良いですが、筋肉を維持するためには良質のたんぱく質摂取は欠かせません。
そのため、赤身を中心とした肉を食べることは、むしろ高齢者が健康的な生活を続け長生きするために大事なポイントだと言えるのです。

肥満は寿命を縮める大きな要因ではありますが、逆に小食、粗食という習慣もバランスを欠いたものと言えるのです。
どの年代にも言えることですが、バランスよく栄養をしっかりと摂ることは健康の秘訣ですし、特に60歳以降は筋肉の衰えが激しくなってきますので、その動きに対抗するためにもたんぱく質をしっかりと摂るようにしましょう。

自分の食生活を見直してみる

食事というのは人体を構成する栄養素を摂取する手段ですので、健康と寿命に直結します。
そのため、高齢になってきたからこそ、しっかりと自己分析して改善するようにしたいものです。
一般に体に良いものと言うと、野菜や海草などのビタミン、ミネラルが多いものをイメージしますので、高齢者の方もこうした食品をメインにシフトすることが多い傾向にあります。

もちろん、こうした栄養素も大事ですが、同時に筋肉と骨という、高齢者にとって特に弱くなってくる部分を強化する食事を摂ることも忘れないようにしましょう。
そのためには、乳製品や肉類などの食品を積極的に摂ることがカギになってきます。
むしろ、人によっては若い時よりもこうした食品の摂取量を上げた方がいいこともありますので、高齢者にとってバランスの良い食事を摂るという意識を持つことが大事です。