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活性酵素と関係?酸化ストレスとは

過剰に酸化が進むことで細胞レベルでのダメージが進む

人体の活動には必ず酸素が必要となります。
細胞の活動をするにしても、食事によって摂取した脂肪や糖などを燃焼させエネルギーとするにも酸素が欠かせません。
酸素と何かの物質が結びつくことを酸化と言いますが、このように人体の活動を支えるためには酸化という過程は必要なものなのです。

しかし、何らかの原因で必要以上の酸化が生じてしまうと、今度は人体によって有害なものとなります。
細胞レベルでの過剰な酸化が進むと、活動が停滞したり劣化が進んでしまったりするのです。
こうした過剰な酸化のことを酸化ストレスと言い、老化や体調不良を引き起こす原因として注意しなければならないのです。

活性酸素が酸化ストレスを大きく助長する

酸化ストレスが生じる原因は複数ありますが、特に気を付けなければいけないのが活性酸素による酸化です。
活性酸素は、食事によって得た栄養素が分解される過程で自然に発生するものです。
しかし、酵素の働きなどによって、活性酸素は除去されていき、通常は人体に悪影響を及ぼす量が残らないようにコントロールされています。

しかし、ストレスや食生活の悪化、タバコや過度の飲酒などによって、この活性酸素を除去する酵素や他の働きが弱まってしまって、活性酸素の量が多くなってしまうことがあります。
すると、余計に体内での酸化が進むことになり、細胞劣化や老化などがスピードアップしてしまうのです。
そのため、老化防止や体調維持のためには、酸化ストレスの除去、すなわち活性酸素の除去を行う力を強めることが大事なのです。

酸化ストレスが大きくなるとどんなトラブルを引き起こす?

酸化ストレスが強くなると、タンパク質を変質させるなどのダメージをもたらします。
その影響は人体の様々な部位に及んできます。

たとえば、血管細胞で酸化が進んでくると、細胞壁が硬くなってしまい柔軟性が失われていきます。
すると、血圧が高くなったり梗塞が生じやすくなったりして、血管障害を引き起こす引き金となります。
こうした血管トラブルは心筋梗塞や脳血管障害をもたらす要因となりますので、命に関わるダメージを与えることさえあります。

こうした事態を避けるためにも、活性酸素を除去する人体の機能を強めることが重要です。
ストレスを軽減することや睡眠の量と質を上げること、喫煙を控えて食生活を改善することなどが具体的にできます。

酸化ストレスを防ぐシステムは人体の基本的な防御機構ですので、生活習慣の改善によって向上させることができます。
毎日の習慣が健康を支えるために重要ということですので、日ごろから意識して生活を健康的にすることがカギと言えます。