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間違った運動で不健康に?

朝早くの運動は間違い?

健康の秘訣は早寝早起きという考え方が広く浸透しています。
そして、運動は健康に良く長寿の秘訣であるという考えもとても一般的です。
こうした考えが組み合わさって、早朝にジョギングなどの運動をする人、朝からジムに通って筋トレをする高齢者の方が増えています。

確かに、規則正しい生活を送ることも運動をすることも、健康のためには重要なポイントとなります。
しかし、運動をする時間帯を考慮しないと逆に健康にダメージを与えてしまうこともあります。

というのも、朝起きてすぐの場合は体温も上がっていませんので、筋肉も内臓も半ば眠った状態です。
そこで運動を急にすると、筋肉を痛めてしまったり心臓などに強い負担をかけてしまったりすることもあります。
そのため、夕方4時から6時くらいの体のパフォーマンスが高く、筋肉の柔軟性もありエネルギー燃焼もしやすい時間帯を選ぶことが重要なのです。

年配の方は足腰の筋肉を無理なく付けられるようにすることが大事

体調維持のためには筋肉を付けることが重要ということで、本格的にジム通いを始めたり、ちょっと激しめの運動を自分で始める人もいます。
もちろん、今までずっとスポーツをしてきた人であれば、今までよりも負担のかかる運動をしたとしても問題ありません。
しかし、今までろくに運動をしてこなかったのに、急に全身の筋肉を使うような運動を激しく行うと、筋肉損傷や骨の摩耗などを進めてしまうことになります。

そのため、まずは高齢者が必要とする足腰の筋肉を強化することから始めましょう。
その方法も、急激なものではなく、ジョギングのような負担のかかるものではなく、まずはウォーキングから始めるのがベストです。
トレーニングマシンを使うのも良いですが、軽く動かせる程度のウエイトにすること、特定の筋肉だけでなく、足腰周りの筋肉をまんべんなく鍛える方法が良いでしょう。

心臓に負担のかかる運動は避けるようにする

運動をするのは健康の秘訣ですが、何事も行き過ぎは良くありません。
特に、心臓に負担がかかるほどの運動、分かりやすく言うと心拍数が一気に上がってしまうような運動は高齢者には命取りとなることもあります。
そのため、ジョギングよりもウォーキング、プールでは一気に25Mを泳ぐよりも歩くという形で、無理なくゆっくりとやっていくことが大事です。

さらに、ストレッチをする時には、ラジオ体操のように勢いをつけて強く体を伸ばすのではなく、ヨガのようにゆっくりと体を伸ばしていく方法が安全です。
反動をつけて強くストレッチをすると、筋肉の損傷が起こってしまうことがあり、体を傷める結果につながってしまうことがあるからです。