定年後の失業保険
|年金との関係
60歳まで勤続した後、退職した際に、失業保険が受けている間は年金が受け取れるのか、と考えることがあるかもしれません。
これは平成10年の3月までは、失業保険、年金の両方が受け取れました。
しかし、この改正により、失業保険が出ている間は、年金は受け取れなくなりました。
年金は年金で支払ってきた別物、という見方もあるかと思われますが、法改正された現在は、失業保険はまだ働ける状態にあり、仕事を希望しているものの、再就職できない人のための生活保障であること。
そして、年金は、もう仕事からはリタイアした人のための生活保障という捉え方になっています。
これは現在の年金の運営にあたっての逼迫した財政事情も理由の一つにあり、そのために失業保険を受け取っている人は年金が受け取れなくなっています。
どちらも取得するには
これは、理屈上のタイミングから考えれば可能ではあります。
ただ、必ずしもこの方法がお金を多く受け取れるとは限らず、リスクもあることをよく考えておかねばなりません。
タイミングというのは、定年退職をするのが65歳であれば、65歳になる直前に退職します。
そして65歳になって失業手当を受け取るというものです。
ただし、退職金の減額などのデメリットもありますし、その場での金額の面のみに注意を向け過ぎることは危険ですし、様々な方面によく目を向けてみる必要があります。
失業保険の手続き
まず、それまで勤めていて退職した企業から失業保険受給申請に必要な書類を交付してもらいます。
住んでいる地域の管轄になっているハローワークに書類を持参します。
そこで求職申込の手続きをします。
次に離職書を提出します。ここで、また働く意志がありますという就業意志を明確に伝えます。
その後、受給資格が認定され、受給説明会に参加します。
受給説明会の参加の後、ハローワークにて、新しい仕事を探す、求職活動がスタートします。
失業が正式に認定した後は、それで終わりではなく、四週間おきに失業中であることが確認されます。
失業保険の受給が始まるのはここから始まります。
こちらではそんな失業保険について詳しく説明されています。
参考:https://www.pref.yamagata.jp/sr/roudou/qanda/qa05_01_01.html
失業保険を貰った後は
失業保険での給付金は、それまでの仕事の月給と同額、それより多い、ということはまずありません。
失業保険での給付金は、それまでの仕事をしていた在職期間、そこで出ていた賃金によりますし、どのような理由、経緯で退職したのかにおいても違いが出てきます。
給付には期間があり、その間に次の仕事を探し、就業しなければなりませんので、どのような仕事に就くかということを、賃金の面も含め、検討していかなければなりません。
また、給付金の期限がこなくとも、次の仕事が決まった時点で給付金は終わりますので、次の仕事を決める際にも、その後の金銭面でのやりくりを想定し、見極めていく必要があります。